佐藤伸一研究グループ  東北大学学際科学フロンティア研究所

安定的に操作可能な開殻化学種による高速タンパク質修飾の論文が公開されました。

東北大学生命科学研究科の石川稔教授、友重秀介助教、東北大学情報科学研究科の西羽美准教授、東京科学大学総合研究院の田中裕也助教、福山大学薬学部の重永章教授、徳島大学先端酵素学研究所の齋尾智英教授らとの共同研究の成果です。生命科学研究科活性分子動態分野の卒業生の宮野翔伍さんの研究成果の貢献が大変大きいです。

酸化剤の検討や電気化学的な反応条件の検討により、室温で数分間は安定に存在する開殻化学種を開発し、化学種の特性、反応性を評価しました。試薬としては安定である一方で、タンパク質、もしくはタンパク質混合物と触れ合うと約30ミリ秒の半減期でチロシン残基を化学標識されることを明らかにしました。今後、本手法はタンパク質表面構造のダイナミクスを解析する用途での展開が期待されます。
これらの研究成果はElsevierが出版する『Tetrahedron Chem』誌に2024年11月18日付で掲載されました。

https://www.tetrahedron-chem.com/article/S2666-951X(24)00050-0/fulltext

 

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